2015年9月10日木曜日

鬼怒川堤防決壊

台風18号に伴う影響で、関東地方が大雨に
見舞われています。日光、鬼怒川温泉の旅館
の被害につづいて、茨城県常総市の鬼怒川の
堤防決壊で、周辺地域が大洪水となりました。
各テレビ局も速やかに緊急生中継となり、
自衛隊の救助活動の様子が生中継されました。
この大災害の状況下で、どの住民から救出する
かを判断して、迅速にひとりひとりを救助する
姿には敬意を表します。

堤防が決壊して川の水が溢れ出すということは
水位よりも低い地域であるということです。
増水して水位は上がっていたにしても、あの勢い
で水が流れ込んでくるというとは、普段の水位と
居住区域の高さはほぼ同じであったと思います。
普段は川幅も多少雨が降ったところで堤防まで
水が流れることはなかったと思いますが、普段の
管理の悪さは否めません。
また居住する人々もこのような事態はないと、
危機感がなかったことも事実だと思います。

しかし、それは私にもあてはまると思います。
「実は市街地より津波に強い」でコメントした
ように、過去の台風被害から盛土をしているので
津波想定水位が3.5mとなっており、家の一番
高いところにいれば助かる計算になります。
















この写真からは2メートル近い盛土に見えます。
しかし、盛土された部分も海抜0.8mということを
最近知りました。
つまり0m地帯が水害にあったから盛土したと
思い込んでいたことが、実は盛土前(写真右側)
はマイナス地帯ということです。
大阪市でも港区の場合はコンクリートと水門で
ガードしていますが、周辺の此花・西淀川区は
阪神大震災時の堤防の一部ひび割れが放置
され、大正区は港区のような盛土のなされて
いない部分が多いので水が流入した場合は
かなり具合が悪いようです。

今回の河川決壊で被害を受けた方々にお見舞い
申し上げるとともに、私も含めて被害を
受けなかった人も、あらためて自分の住む地域
の特性と、万一の対策を考える教訓となったと
思います。